東京道中1日目

1日目(3月17日・金曜日)


平日ということで実家には一人、とはいえ親が事前に祖父母に連絡を入れてくれていたのでなんとかなるのだが。
車に乗せてもらい、最寄の駅へ。
待合室に入ると、「強風により列車が遅れています」との掲示。嫌な予感。
それでもいわきまでは何とかなると信じて改札をくぐり、ホームへ。
列車は5分ほど遅れて到着。


いわきでは元から余裕のある予定だったが、乗り継ぎ予定の列車はさらに遅れるとのこと。
改札をまた通るのは面倒だったので、寒いホームで30分近く待っていた。
2駅くらい座れなかったものの、茨城県に入る頃にはボックスシートに入れた。
これでなんとか、なんて思っていたらどんどん人が増える。高校生やらサラリーマンやら。
その上に勝田で1時間近く足止め。
水戸に到着する頃にはげんなり、でもまだまだ距離はある。


しばらく走っていたら松さんから電話。何気に緊張したり。
確か友部のあたりだった気がするけど覚えていない。何しろ焦っていた。
M下くんと連絡を取り合うも、どうやら向こうがトンネル地帯か何かで途切れ途切れ。
徐行運転したりしながら石岡近辺でまずい事態に。
「この列車は、土浦にて運転を取りやめさせていただきます」
さてどうしよう。
土浦以降は最初に来た列車に乗ろうと決め、特急を待ったはいいけれど。


自由席は満席どころか、デッキにも人があふれている状況。
無理。
諦めて後続の普通列車に。間に合わなかったら日暮里か新宿あたりで漫画喫茶でも探そう…
ひたすら祈りながら取手、我孫子、柏、松戸、…日暮里。
走る。荷物を両手に抱えて走る。これがだめなら、もう間に合わない。


最終列車はまだ到着していなかった。山手線に乗り込む。
新宿まではおよそ20分。乗り換えの場所は構内図を印刷していたため大雑把には頭に入っていたため、多少は落ち着いた。
でも、「彼」はどこにいるのか。連絡をとったはいいけど、待ち合わせている時間はないかもしれない。
新宿到着の直前で急停止、非常ボタンが押されたとか何とか。ちょっと落ち着きを失いかけるも、降りて「小田急線」を目指して走る。
改札前で九大の二人と合流、切符を買って、ホームへ。
ちょっと、どこにいるんだよ…


って、なんでそこにいるんだよ。本当によかった。


何事もなかったかのように小田急線は走る。
駅を出て、あまりにも遅い夕食をとり、松さんの家へ。
何があったか細かく思い出すことは出来ないけど、YUKIの『JOY』を見たことだけは確かに覚えている。クイズはしたはずだけど。
で、久々に日付を越えて就寝。
寝させていただけるだけでもありがたいこと。